4月, 2014年

調律師さんは魔法使い!

2014-04-16

 昨日、年に一度のピアノの調律師さんが来てくださいました。学生時代からお願いしている阿部秀明さんは、調律歴31年のベテランです。世界のピアノの最高峰、スタインウェイで研鑽を積まれ、各地の大ホールでのコンサートの調律もこなしておられる方です。
いつも来られるとすぐにピアノの鍵盤をあちこち叩いて調子を確かめ始め、目をキラキラさせて今日はどこを直そうかな、と考えておられます。聞けば、何年やっていても、もっとここをこうすれば音が変わる、という新しい発見があり、限りなく奥が深いんだそうです。

 今回は久しぶりに古典調律にしていただきました。普通ピアノは平均律といって、どの調で弾いても同じになるように、1オクターブを均等に分ける方法で音を合わせます。この方法だと#や♭がいくつついても問題なく弾けるのですが、これだと音を重ねた時に純生な響きにならないのです。アカペラや弦楽器だけ、管楽器だけのアンサンブルのハーモニーが心地よく感じるのは、お互いが聴きあって純生な響きを作り出しているから。けれど平均律に合わせたピアノでは残念ながらこの響きは聴くことができません。

 そこで古典調律です。これはいくつかの音程が純正に近くなるように合わせる方法で、調性によって色合いが変わり、その特性が生かされるメリットがあります。
弦楽器やアカペラのような美しいハーモニーを感じたくて今回、何年かぶりでこの調律をお願いしたのでした。
 調律していただいたばかりのピアノは音がキラキラして、鍵盤が指にすいつくようで、トリルや細かい動きがとてもやり易くなり、
まるで急に上手になったようです。
阿部さんは魔法使い?このピアノでいろんな曲を弾くのが楽しみです


お父さんを泣かしちゃった!!

2014-04-07

ピアノを習い始めてまだ半年、1年生だったKくん。

春休みに入るころ、お家にあった楽譜を見て

「ハッピーバースデー」を弾いてきた。

訳を聞くと、もうすぐお父さんの誕生日だから

弾いてあげたいとのこと。

わたしが5線ノートに簡単な左手パートを書いてあげると

すぐにマスターし、両手で弾けるように。

今日のレッスンで、様子を聞く。

春休み、おじいちゃん・おばあちゃんも来られている前で

K君はお父さんの誕生日に「ハッピーバースデー」を弾いた。

突然のサプライズに、お父さんは驚き、そして泣かれたという。

きっとまだ、習い始めて半年の息子さんが、こんなに上手になったなんて

ご存じなかったのだろう。

そして息子さんが秘かに、お父さんの誕生日に向けて練習していたことも。

 

心がほっこり温まるお話、思わずシェアしたくなりました。

男の子も女の子も、お家の人を喜ばせるために、

そしていつかお父さんお母さんになったときに

子どもに聴かせてあげられるように、

ずっとピアノと付き合って欲しいと願わずにはいられません。


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