ピアノ先生ブログ
発表会の曲選び
7月の発表会に向けて、今週は「お見合い」。私がいいな、と思った曲をひとりひとりに弾いて聴かせ、選んでもらいます。1曲目でヒットして、目をキラキラさせて「これ、やる!」という子もいれば、何曲弾いても「ビミョウ~」「イマイチ~」となかなかヒットしない子も m(_ _)m。ぴったりの曲がみつかるまで根気よく付き合います。だって○年生の発表会は一生に一度だもの。
「音」+「心」は?
ピアノを演奏するということは、音を通してその曲の背後にある「スピリット」を表現することだ。それを子どもたちにどう伝えるか。「スピリット」という言葉はそのままでは意味が伝わらない。ふさわしい日本語も思いつかない。それで今はとりあえず、「心」としている。先日のレッスンより・・・
私;「○○ちゃんは○○ちゃんの身体だけじゃないよね?○○ちゃんの顔とか手とか足とか髪の毛とか心臓とか、それだけじゃ○○ちゃんじゃないよね?」
子ども、「?」。
私;「○○ちゃんは身体とこころ、で○○ちゃんだよね?嬉しいとか悲しいとか、お母さんお父さんが大好きとか、そんな気持ちを持つ心と身体を合わせて○○ちゃんでしょ?」
子ども「!」。…
私;音楽の「身体」は楽譜に書いてある「音」。でも楽譜どおり「音」を並べただけでは音楽にならないんだよ。「音」+「心」で「音楽」なんだ。
子ども;書いとく。(といって楽譜の隅に「音」+「心」=「音楽」と書く。)
・・・こんなふうに話している。大切なことが伝わるといいな♡
「あそび」の中から
新学期のレッスンが始まりました。春休みでリフレッシュした子どもたちが次々にやってきます。
今日は子どもの素晴らしさに驚くことが2つありました。まず、この頃やる気満々でヒマさえあればピアノを弾いているという3年生のHちゃん。春休みはレパートリーの曲をいろんな調に移調して弾いていたとか。お得意の「舞いおちるこのは」を原調から始めて次々に隣のキーから弾いてくれます。「シからのはどうしても難しかった」ってそりゃそうでしょう、♯が5つもつく調ですもの。特に教えたわけでもないのにHちゃんの「あそび」は凄いことになっていました^^
次はやはり3年生のAちゃん。レッスンの合間にさらっと、聴いたことのない節を弾いています。「今、作ったの」とAちゃん。いつもこんなことをしているそう。そして「レの時にはこの和音が合うね!」「ドにはこれ、ファにはこれが合うね?!」と次々に自分で発見!!素晴らしい~。
どちらの子も「あそび」感覚です。子どもは「あそび」の天才!「あそび」の中からこそ、いろんな才能の芽が芽生えるのでしょう。こんな才能あふれた子どもたちにレッスンする私は幸せ者です♡
4月のこびとのへや
最近よく、3才4才児のお母さんからピアノの体験のご相談があります。「こびとのへや」をお勧めして体験にきてもらっても、ピアノを使わないので物足りないとか。けれど、ピアノはあわてて始めなくてもいいいんです。まずは「歌う心」を育ててあげてからでも、決して遅くないんです。
4月の予定
♪ 月曜日クラス; 4月6日・20日
15:30~
♪火曜日プレピアノクラス;4月14日・28日
15:30~
♪ 土曜日クラス: 4月 11日・18・25日より2日
10:45~
※ 曜日の振り替えのご希望がありましたら、早めに
ご連絡ください。
「こびとのへや」の目指すもの
今日は今年度最後の「こびとのへや」。始めは「ずくぼんじょ」の遊び。手をつないで輪になり、ひとりが「ずくぼんじょ(つくしんぼ)」になって輪の中に入り、歌が終わると誰かに抜いてもらう、というのを繰り返します。前回は私も最後に輪の中に入りました。今日は人数が多いからいいかな~?と思っていたら、子どもたちが目くばせしてきます。「そっかぁ~、先生も入る?」ときくと、みんな「うんうん」、と。私が小さくなって輪の中に入るとみんなとってもうれしそう~。どの子もお顔がニッコニコ。この顔を見るのが嬉しくて。1年近く通ってくれているTちゃん、始めの頃はもじもじして、お母さんと一緒でないとなかなか入れなかったけれど、今日はもう平気。どのお歌もすっかり覚えて歌ってくれていました。
最近、体験に来られても、「ピアノは弾かないんですか?」と物足りなさそうなお母さん方が多いけれど、季節の歌で遊ぶ、というのは間違いなくこの時期の子どもたちにふさわしいのです。日々の暮らしの中に自然に季節の歌がある、そんな環境から音楽をスタートして欲しいと切に願います。