ピアノ先生ブログ
阿蘇ライアー合宿(4)
シェアリングタイムの最後には、サプライズが用意されていました。ハワイ在住の舞踏家、那須シズノさんが飛び入りで舞を披露してくださったのです。しかもオイリュトミストの宇佐美先生とコラボで、即興で舞われたのです。まず宇佐美先生が即興でピアノを奏でられ、お互いに聴き合いながら音楽と踊りが生まれていく瞬間瞬間は息をのむほどでした。その後、池末先生のライアーの即興でお二人が舞われました。ジャンルの違う踊りながら、全く違和感も感じず、胸がドキドキして血が熱くなるような体験でした!
これまでの勉強の合宿と違い、最初から子どもや初心者の方々と一緒に創り上げていった今回の合宿には、終始暖かいものが流れていました。皆で心を合わせて楽器を響かせていくという体験は忘れられないものです。音楽の喜びをあらためて感じた3日間でした!
阿蘇ライアー合宿(3)
「木は旅が好き」
今回のテーマは「わたしたちの大きな木」ということで、1日目から、旅立つ日を夢見る木の詩に皆で音をつけていくワークにとりくみました。木でできたいろんな楽器や笛を持ち寄り、1パラグラフずつグループに分かれて音を創っていきました。これにも子どもたちも参加。子どもって考えすぎたりせずに躊躇なく音を出せるんですね。いいなあ、と思いました。
最終日にはシェアリングタイムということで、お客さま(大雨でほんの少しでしたが)の前でこの即興や練習してきたライアのアンサンブルを演奏しました。また、有志の個人やグループの出し物もあって和やかなひとときでした。
私は合宿中、のどの辺りがうずうずしてきて歌を歌いたくなっていました。何を歌おうかな、と思っていると、ある人からリクエストをいただきました。「時の流れのままに」を歌ってほしいというのです。私はこの歌を知らなかったのですが、パソコンで検索して紙にメモり、急きょ歌うことになりました。歌詞で気に入らないところがあったので、周りにいた人たちと相談しながら替え歌を作り、ライアーを弾きながら歌いました。
・・・時の流れに身をまかせ
いのちの光ともして
今ここで出会えた奇跡の
よろこびを分かち合おう
ひとりひとりが大切な命
ほほえみ合って生きてゆこう
阿蘇ライアー合宿(2)
2日目、水源にいる間に雲行きがあやしくなり、突然バケツをひっくり返したような大雨が!皆ずぶぬれで(傘をさしていても!)宿に帰り、早めのお風呂で温まりました。
その後に皆で描いたのがこの「命の木」。前の日に皆で朗読を聞き、即興で音をつけた茨木のり子さんの詩「木は旅が好き」のイメージで、思い思いに好きな絵を無心に描いていきました。木は本当は旅が好きで、種が小鳥のおなかや船なんかに乗って遠くへ旅立つ日のことを夢見ている、という詩です。子どもたちがいたこともあって、とてもエネルギッシュな木が出来上がりました!
阿蘇ライアー合宿(1)
8月23日から25日まで、阿蘇のライアー合宿に行ってきました。
人生の師とお慕いしている池末先生と、オイリュトミストの宇佐美陽一さんの
ご指導の下、関東から沖縄から30名ほどの方が集まっての合宿でした。
今回はほとんど初めて楽器をさわる、という方がたくさんおられ、また子どもさん連れの方も何人かおられるということで、どんな会になるのか楽しみでした。
ふたを開けてみると、最初のオイリュトミー(ことばや音を動く芸術的な体操のようなもの)から子どもたちも一緒に輪になって動き、なんとも暖かい空間が生まれました。
池末先生が初心者の方向きのパートを用意してくださった楽譜を見ながら、みんなでライアーを奏でます。最初ばらばらだった響きが「皆で心を合わせて」いくと、だんだん美しく響き合い、心地よく眠気を誘うような空間ができていきます。
2日目には近くの「山吹水源」に連れて行ってもらいました。見たこともないほど透きとおった水で、木々の間から水の精が出てきそうなところでした。池末先生がタオライアーという響きの楽器を奏でられ、オカリナ奏者のSさんが「もののけ姫」を吹いてくれました。ほんとに「もののけ」が出てきそうなところでした。
夏休み
去年の夏休みは、ドイツ・オーストリアの旅を満喫して
きましたが、今年は国内で大人しくしています。
休みを利用していくつか、オリジナル教材を作りました。
右の写真は、各調の音階の指使いを、表にしたものです。
長調と短調合わせて24の調性があるのですが、高学年の間に
その全部の音階とカデンツ・アルペジオをマスターする、というのが
うちの教室の目標です。
この、24調を制する者はピアノを制する?!のです