巣立ちの日

2013-12-01

 昨夜、長女がとうとう旅立って行きました。海外の生活にあこがれてCAの道に進むと決めた時も、やっと合格通知が来て喜んだ時も、いつか行ってしまうなんて考えていませんでした。いえ頭ではもちろん、分かっていたのです。けれど本当にお別れの日が来るなんて分かっていませんでした。
 でもとうとうその日が来たのです。車は荷物でいっぱいなので電車で関空に向かう途中、娘が生まれてからこれまでのことが走馬灯のようによぎり、ひとり涙ぐむのでした。
 子どもっていつか巣だっていくものだったんですね・・・。もちろん、喜ばしいことです。1つ屋根の下に住んでいる間にはけんかもしましたし、うるさがられました。こっちだって腹の立つこともありました。決していつも仲良く暮らしていたわけではないのです。でも娘の部屋が空になり、明日から戻って来ないというのは、しばらく要らない娘の茶わんやおはし、タオルや残していった服やらを片付けるのは、なんともいえず淋しいものでした。
 現地に着いたという知らせがLINEで届き、私は「愛子が世界中どこにいてもお母さんはいつも祈っているよ!」と返事を出しました。その後届いた実家の母からのメールには「娘の成長は嬉しいけれど、手放す淋しい母心も分かりましたか?だから娘のために祈ることです。」とありました。
 お母さん、はい、よく分かりました。今はもう、祈ることしかできません。

 そして・・・私には可愛い生徒さんたちがいる!ありがたいことです。



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