生きた音楽を
2014-02-03
この頃、低学年の子どもたちに「真似して弾く練習」を取り入れています。
楽譜はもちろん大事だけれど、楽譜を見ないと音楽ができないわけじゃない。
楽譜のみに頼っていると、弾ける曲が限られてくるし単旋律ばかりだったりする。
それよりも私が大切にしたいと思っているのは「生きた音楽」を奏でること。
発表会のゲストに即興のピアニストをお呼びするのもそのため。
リズムも表情もなく,ただ音を並べても音楽にはならない。
そこで「真似して弾く練習」。先日のピアノ教師向けセミナーで教わったことを
ヒントに、ギロックの簡単な曲集から曲を選んで、リズムや音の表情、指使いなどを
そっくり真似てもらう。
譜面では♯や♭がついていて難しそうに見えるけれども、こうして真似てもらうと話が早い。
子どもたちはすぐに覚えて弾いてしまう。
昔流行った「ネコふんじゃった」だってそうよね。あれは譜面に書くと♭が6つもついた
複雑なものになるけれど、お友だちが弾いているのを見てみんな覚えてしまった。
ただ真似るのがお友だちのではなく、教師のを真似てもらうのには意味がある。
外国語の習得にまず講師の発音を真似るのと同じ。昔の日本の三味線だって
アフリカやインドの太鼓だって、みなこの方法で師から弟へと伝わってきたはず。
というわけで譜面を見て練習するのにプラスして、この真似る練習も取り入れています。
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