2017年11月のお便りから
【楽譜用めがね】
このごろ、子どもたちに「楽譜用メガネ」のお話をしています。レッスンでしていることの1つは、この「楽譜用メガネ」を一緒に作っているのです。目には見えないこのメガネは、1度作ってしまったら一生使えるというスグレモノです。
楽譜には音とリズムの他にもたくさんのことが書かれています。作曲家は頭の中に浮かんでいる音楽を紙に書き表すのですから、大変なことだと思います。強弱、音の表情、といったことのみならず、全体を見てどこに同じところがあるか、とすればどんな風に弾いたらよいか、フレーズはどこまでか、右と左の関係はどうなっているか、和音の進行はどうか、前の音とどこが同じでどこが違うか、などなど。楽譜から読み取れることは実に様々です。それらを全部自分で読み取り、なおかつ自分のセンスで音楽を再現していくのです。
この「楽譜用メガネ」をうちに通って来てくれている間にある程度完成させ、自分で楽譜を見て弾けるようになって欲しいのです。ただ音やリズムだけならコンピューターの方が得意でしょう。けれどその背後にある音楽そのものの心を読み取ることは人間にしかできません。毎日楽譜を見ていても、まだ気付かないことが隠れていたりするものです。
みんな特注の「楽譜用メガネ」をしっかり作っていきましょうね^^
【クリスマス会のお知らせ】
先月もお知らせしましたが、来る12月23日(土祝)に「ピアノのへや」にてクリスマス会を開きます。今、子どもたちにソロか連弾か合奏かを選んでもらっていますが、どうしても参加できない方がおられましたら至急ご連絡ください。特に合奏を選ばれた場合、他のお子さんのご迷惑になりますので、よろしくお願いします。
先日、ハンガリーとチェコの旅に行ってきました。クラッシック音楽の故郷を訪ねる旅でした。ハンガリーではこびとのへやで歌っているハンガリーの子どもの歌やリストやバルトーク、コダーイといった作曲家の足跡を辿り、チェコでは「モルダウ川」にかかる橋の上で「モルダウ」の歌を歌い、その作曲者スメタナやドボルザークのお墓にもお参りしました。そして毎晩のようにコンサートや歌や踊りのショ―を体験してきました。小学校2年生の音楽の本に載っている「花のポルカ」もチェコの民謡です。クリスマス会でもこの曲を合奏してみたいと思います^^