ピアノ先生ブログ
ドイツ・オーストリアの旅(その10)
シェーンブルン宮殿を堪能した後、いよいよウィーンの旧市街を散策。町をぐるっと一周する路面電車でひと回り。右にも左にも歴史ある建物が現れ、きょろきょろしてしまいます。
次に目指したのはベートーヴェンが10年ほど住み、あの「エリーゼのために」を作曲した部屋、パスクァラティ・ハウス。ちょっとわかりにくい場所にあり、建物に入っても狭いらせん階段をぐるぐると5階まで上がったところにある。べートーヴェンの時代のピアノ、自筆の楽譜、肖像、ライフマスクなどが展示してある。街並みはきっと当時とそんなに変わらない。この階段を毎日上り降りしながら、ベートーヴェンは何を考えていたんだろう?ここであの名曲が生まれたこと、やっぱりこの床をホンモノのベートーヴェンが歩いていたこと、感無量でした。
それから、また路面電車に乗ってウィーン市立公園へ。ここにはいろんな楽聖の銅像が建っています。まずは子どもの頃からレコードのジャケットで見ていたヨハン・シュトラウスとツーショット!それからブルックナー、シューベルトと巡ります。記念館を訪れたベートーヴェンとモーツァルトさんは割愛させていただいて。それでもけっこう歩きました。
音楽の都、ウィーンのとどめはやはり、コンサート。あいにく主要ホールは8月はお休み。ホテルの人に、市庁舎前でフィルムコンサート・フェスティバルという、一流のコンサートを屋台で何か食べながらスクリーンで見れる催しを教えてもらって向かう途中、客引きのお兄さんに呼び止められました。モーツァルトとシュトラウス・プログラムのコンサートがまもなく始まる、場所はきらびやかなお城のホール、歌やバレエもある、カードも使える、とうまいこと言われ、やはり生がいいな、と申し込みました。観光客向けでどうだろう、と思って行ってみると、思った以上に素晴らしいコンサートで、いろいろお客を楽しませてくれ、満足でした。ウィーン・レジデンツオーケストラ、という団体でした。
ドイツ・オーストリアの旅(その9)
8日目の午後、ついに娘がダウン。前半飛ばしすぎたのか、ホテルでしばらく休むという。
せっかくのザルツブルク、もったいないので私はひとり、モーツァルトの住んだ家を見に新市街へ。
これを見なければここへ来たことにならない。ごめんよ、娘。
中は撮影出来ないため、大のモーツァルト・ファンの義父のために写真集を買い、ホテルに戻る。
少し眠って元気を回復した娘と再び町へ。ザルツブルク最後の夕食は窓からモーツアルトの生家の見えるレストランで。
量が多いので1人分だけ注文していただく。山あいで天気が変わりやすいのか、前日に続いてこの日も夕立があり、傘をさしてもびしょびしょで、濡れると寒い。
仕方なく夕食だけいただいてホテルに帰る。
翌日、名残惜しいザルツブルクに別れを告げて最後の訪問地ウィーンへ。今回丸一日しか時間が取れないので朝食後すぐに移動。まったく、こんな忙しい旅をしているのは日本人だけだろう。
オペラ座の向かいのアム・オパーリングというモダンなホテルにチェックインし、すぐ観光へ。
目指すは世界遺産のシェーンブルン宮殿。マリア・テレジアが大改築し、マリー・アントワネットが15才でフランスに嫁ぐまで育った宮殿。さすが、きらびやか!
一番感動したのは、6才の少年モーツァルトが女帝の前で演奏し、マリー・アントワネットに求婚したという逸話のある「鏡の間」。
そこにある鏡に、本物の、本物のモーツァルトやマリー・アントワネットが映っていたのかと思うと・・・少なくとも、ホンモノのモーツァルトが歩いた床を歩いているということ、この部屋は当時の演奏を聴いていたということ、に大感激!
ここも内部撮影は禁止なので写真集を買い求め、中庭のレストランへ。王宮での食事なので、ちょっと贅沢にランチ。
ドイツ・オーストリアの旅(その8)
~サウンド・オブ・ミュージック・ツアー~
7日目、ついに上記のツアーに参加することにしました。
限られた時間で効率良く見て周るにはこれが一番。
オーストリアの民族衣装を着たガイドさんに連れられて、バスツアーに出発!
ちなみにこの衣装は日本の着物にあたるのか、
時々町でも若い女の子が着て歩いているのをみかけました。
さて、ツアーは昨夜泊まったお屋敷を、池の反対から眺めるところからスタート。
映画撮影時は水が冷たく、大変だったことなどエピソードを聞きながら。
続いてリーズルとロルフが”you are 16teen”を歌ったあずまや、最初にマリアが勢い良く歌いながらトラップ家にやってきた小道、と続きます。
それからバスは、マリアの修道院の脇を通って山の方へ。最初に修道女マリアが歌っていた美しい場所を通りながら
たどり着いたのは息を飲むほど美しいヴォルフガング湖を見下ろす展望台。そしてモントゼーという町の教会へ。
ここはマリアとトラップ氏の結婚式の撮影に使われたところ。モントゼーは山岳地帯のこじんまりした別荘地で
とてもかわいらしい町。おみやげ屋やかわいいカフェが軒を連ねていました。ここで小1時間のフリータイム。
バスでここまで連れてきてもらってよかった!バスの中ではみんなで、サウンド・オブ・ミュージックの
いろんな歌を歌いました。楽しかったぁ。
山を降りると終点は、「ドレミの歌」のミラベル宮殿。ああ、ここだ、ここだ、と感無量!
ドイツ・オーストリアの旅(その7)
6日目は夢のようなホテルの周りをひと回りしてから、自転車を借りて旧市街を散策することにしました。
もう夕方だったけれど、こちらは8時過ぎても明るいので大丈夫。自転車はマウンテンバイク。いつものママチャリとは勝手が違って最初は乗りにくかったけれど、慣れたら坂道もらくらくのいい自転車でした。
まずはモーツアルトの生まれた家を目指します。音楽家の私がザルツブルクに来てここを拝まないと話になりません。
地図をたよりに走る途中で、サウンド・オブ・ミュージックでロケに使われた「モーツアルト小橋」に出ました。
ザルツブルクは町の中心にこのザルツァッハ川が流れ、旧市街と新市街に分かれています。
るんるんで写真を撮り、いよいよ旧市街へ。暮れなずむザルツブルクの町に、ついに見つけたモーツアルトの生家!
ドイツ・オーストリアの旅(その6)
6日目、午前中に研修のまとめが終わると、
私たちは列車に乗りこみザルツブルクへと移動。
ドイツ・オーストリアの交通は便利にできていて、
市内では1日券などを買えばどの電車にも乗ることができます。
各駅にはアルファベットとナンバーがついていて、
外国人の私たちでも路線図を見ればよく分かります。
今回も迷わず列車に乗り込むことができました。
さて、いよいよモーツアルトとサウンド・オブ・ミュージックの街、ザルツブルク。
まずは日本で予約していたホテル・レオポルツクロンへ。
ここはサウンド・オブ・ミュージックのトラップ家の屋敷のロケが
行われたお城。今回で一番ぜいたくな宿です。
旧市街の小高い丘の上に建つホーエンザルツブルク城を見上げながらバスでホテルへ向かいます。